最近新手の詐欺がはやっているらしい。私は今のところ被害にあっていないので、その詳細は分からないのだが、昔流行ったダイヤルQ2の亜型か、どこか海外の回線につながって法外な通話料を請求されるものか、そういった類のものではないかと思う、根拠はないのだが。何しろ実態を知らないので、どう対処したらいいのか、その辺のこともわからない。
俗に言うワン切りのような形で、こちらが通話料を払う必要のなさそうな着歴を残していくようで、友人の娘さんが、被害にあった人たちの証言をもとに?調べ上げた電話番号をいくつか教えてもらったので、ここにあげておく。0120で始まる電話番号にこちらがかけた場合、一般には通話料無料と認識されているので、その点をついた詐欺だという話だ。
0120550010
0120221616
0120373755
0357270066
こうした番号から電話がかかってきた場合、どうしてもどんな用件か(あるいはどんな仕掛けがあるのか)知りたい場合は警察署に行って、署内の公衆電話からかけてみるのがいいだろう。昔、電話ボックスにデートクラブと思しき電話番号の書かれたカードが置かれていて、いたずら電話をしてみたら、すぐ近くから怖いお兄さんが飛んできたという話があるからだ。
詐欺といえば、まだインターネットが今日ほどの普及を見せる前に、私のところに封書で脅迫状が届いた。曰く、『私は私立探偵事務所で仕事をしている。偶然貴殿の浮気の証拠を見つけた。その確証をとるためにいくばくかの調査をした。その費用を貴殿に持ってもらいたい。30000円だ。もし拒否なさるなら不愉快な目にあうことになろう』という内容のもので、面白かったので、全文をPCに入力して、メールで友人たちに送信した。
あちこちから情報が寄せられた。同様のメールがいろんな病院の医師と弁護士などに配布されたようで、弁護士の中にも要求に応じて3万円支払った人がかなりいたらしい。私の知るところでは、弁護士という職業に就く人は法律の専門家だから、こうした文面が詐欺の一種だということはすぐわかると思っていたのだ。そこがおかしかった。私の勤務していた病院の手術室では『自分のところに来た。女房に言って警察に届けさせた』というものや『屑かごに放り込んだ』というものまで様々な反応があった。
不思議だったのは、どう見ても浮気などしそうにない連中が主に脅迫状の被害にあっている(みんな面白がっているだけだから被害には遭っていない訳だが)という事実だった。私は脅迫される事実がなく、文中に『殺してやる』などの威嚇的な言葉がなければ、こんなのは単なる悪戯だろうと思っていたのだが、おまわりさんに聞くと、立派な脅迫だそうだ。その辺の法律の理屈はよくわからないが。
なぜ、安全パイにだけ封書が届いたのか、考えてみると、当然のことだ。その詐欺師は多分どこかで名簿を手に入れて、だれかれ構わず脅迫状を送り付けている。3万円という金額は、すねに傷のある身だったら払ってしまいそうな額だ。その3万円を支払った人は、その話題に対して、『自分にも来たよ。で、ばれたら困るので払っちゃった』と告白するのはとてもかっこ悪い。だからその話題に加わらないか、当たり障りのない反応をして、自分には来ていないかのようなそぶりを見せたのだ。
ものすごくかわいそうな話も聞いた。旦那に来た脅迫状を奥さんが開封して、その場で3万円を振り込んだというものだ。後でそれを聞いた旦那がかなりショックを受けていた。『俺ってそんなに信用がないのかな…』
こうした、どちらかというと寸借詐欺に近い詐欺はまだ微笑ましい(警察はそう思っていない!!)が、振り込め詐欺はかなり悪質だ。こうした犯罪には、まず相手に与えた損害はその実質を必ず弁済する、それが済むまでは懲役なり禁錮なりの刑の執行は停止できないようにしておくべきだろう。もし、刑罰に抑止力を求めるのであれば、ある程度の基準を設けて、悪質な犯罪については絶対に社会復帰させないようにしておけば、犯罪は減るのではないだろうか。
ちなみに、『国民から後で年金という形で返すから』という口実でお金を強制的に巻き上げて、それを自分たちの天下り先を作ることにあてて、大半をすってしまったのは詐欺ではないのか。もっと悪質な犯罪といってもいいだろう。その犯罪者たちは全員逮捕され、すったお金を全部返還するという形で償うべきだと思うが…